「敵」に「素」をつけると「素敵」になる。

高塚猛著「人生を立て直す36のヒント」よりの言葉です。

著者によると、「素」とは

●「素晴らしい!」と相手を褒め称えること

●「素直になる、素顔で接する」こと

今日の競争社会においては、取引先も同僚も、ある意味「敵」である。

そしてそんな相手が、たとえ自分のことを批判していたとしても、

そこで自ら人間関係をシャットダウンするのではなく、

そんな「敵」にでも、まず一度は「素」をつけてみる。

…といった内容でした。


僕も、こんなとき、あります。

一般的に、新しいことをやろうとしたり、現状を変えたりしようとすると、

必ず「抵抗勢力」が出てきます。

そんなとき、つい、感情的になってしまいそうなときが多々あります。

「真意とか、事実とか、何も知らないくせに、勝手なこと言いやがって」

「自分は何もしていないくせに、口だけの評論家気取りか」

と。。

実際、現実問題として、行動できない人間ほど、そして蚊帳の外にいる人間ほど、

勝手なことを言うのは事実としてあります。

しかし…そこで感情的になってはいけないんでしょうね。。

僕はまだまだ小さい人間だな、と、そんなことがある度に思い知らされます。


最近、橋下徹氏をテレビ等で見ていても、その精神力の強さ、ディベート力の強さに、

ただただ驚かされます。

もちろん、それでお金(給料)をもらっている、ということも1つにはあるでしょうが、

そんなことを超越した、「信念」「自信(確信)」みたいなものを、ヒシヒシと感じます。


そもそも、世の中の人全員が、味方になることなど、あり得ません。

こちらが「素」をつけようとしても、「素」がつかない「敵」もたくさんいると思います。

そんな人にこだわる必要はないでしょう。そんな人と付き合っても、そんな人に過剰に時間や労力を割くのはムダです。

でも、まず一度は、どんな相手でも、「素」をつけてみる。

あとは、どこまで、「素敵」になるまで、こちらががんばるか。。

相手が子供・教え子なら、そもそも「敵」ということではありませんので、このような考え方は当てはまりませんが、
接する心構えとしては、同様に、とことん「素」をつけ続けるべきだと言えるでしょうか。

相手が大人なら、どんな人間なのか、どんなケースなのか、によって変わるとは思いますが、

少なくともこちらから早々と関係を断ち切ることのないよう、心掛けることが必要なんだろうな、と。。

そんな心掛けが、人間関係を豊かなものにし、自分自身の器を大きくするんだろうな、と思いました。