チャレンジの意義 <2>  〜組織編〜

そして、それは組織にもそのまま当てはまる。

「安定志向」「事なかれ主義」で、問題が起こらないように、トラブルを起こさないように、

ということで、「組織をより良い形に持っていこう」という努力を怠ることは、組織にとって、

組織を構成するメンバー(子供たち)にとって、果たして良いことなのか。

そんなときは、組織の目的は何なのか、今一度問い直す必要がある。

もちろんいろんな組織があるので、一概に「良くない」とも言い切れない部分はある。

ただ、「ボランティア」の意義は、目的に向かって、

信念を貫くことであり、困難を乗り越えていくことであり、チャレンジすることであり、

そしてそうしたことを通じてメンバーが成長していくことである。

目的を持って果敢にチャレンジし、自他共に成長していく。

…それがなければ、じゃぁ、何のために時間やお金を掛けてやっているんだろう??

と僕個人的には思う。


問題のない組織などあり得ない。問題をゼロにすることなど不可能とさえ思う。

だから大事なのは、問題に目をつぶったり、「臭いものに蓋」をするのではなく、

問題に向き合って、それをマイナスに捉えず、「成長するチャンスだ」と捉えて、

解決策を模索することである。


ただ、こと「問題」といっても、種類がある。

明らかに間違ったこと、非人道的なこと、無意味なリスク、

…そういったことは、起こさないほうが良いに決まっている。

むしろ考えたいのは、「前向きな意見」VS「前向きな意見」がぶつかったときに起こるトラブルとか、

その「問題」が、その後どう活かされるか、どう将来につなげられるか、

そういったことが大事であり、そういう問題はあってしかるべきだ、ということである。

組織(特に成長志向、上昇志向の組織)には、前向きなトラブル・問題というのは

つきものであり、あるのが当たり前なのである。「あることを前提として」組織運営をする。

トラブル・問題をゼロにしようとするから、チャレンジできなくなったり、問題があるたびに落ち込んだりしてしまう

そうではない。問題はあって当たり前なんだ、それをどう解決し、乗り越え、次につなげることが大事なんだ、

という視点を持てれば、組織はどんどん良くなっていくだろう。


子供たちにとって、「環境」というのはとっても大事である。

その環境を整える意味でも、「組織の発展」の努力は怠らず、やっていかねばならないと思う。

たとえそれが、外部の、心無い大人たちから睨まれることになっても、陰口を言われようとも、

本当に子供たちのためになると思えることは、覚悟を決めて、やっていかねばならないと思う。

正しいことは貫く、という強い意志を持つ。そしてそういう姿を子供たちに見せること。

それも大事な教育であると思う。



そして、ブログタイトルにもしている「子供たちのため」ということに関して言っても、

その「子供たち」の範囲の捉え方が、人によって違ってくる。そうすると、

「子供たち」のことを考えている人同士が、言い争いになったりする。

でも、それはそれで、凄く良いことだと思う。どちらも前向きに、「子供たちのこと」を考えての議論なら、

それはきっと、前向きな結論に辿り着くだろうから。

少なくとも「私利私欲」な意見でない限り、議論・口論は、きっと良い結論をもたらすと思う。