勝利へのこだわり<1>
今回は「勝つこと」をどう捉えるか、みたいなことを書いてみたい思います。
僕自身、この「勝利へのこだわり」というものが、もしかすると「少ない」のかも知れません。
そういう意味で、他の一般的な指導者とは、ちょっと違うのかも知れません。
極端に言うと、指導者の感情などどうでもいい、というくらいに思っています。
子供たちにとって何が大事か、を重視すべきです。
「勝ちたい」「負けて悔しい」とかいう感情も、ある意味
僕は「演技」してるようなところもあります。
監督としてどういう態度をとるべきか、子供たちにどういう感情を見せるべきか、
そのときによって「演技」してるようなところがあります。
指導者としては、「勝つこと」はあくまで結果です。
(子供たち自身が「勝ちたい」という気持ちは、大いに結構!と思っています。)
そういう結果が自然と出るような「(個々の)技術」を、子供たちに身につけさせたい。
つまり、練習重視。準備重視。
誤解を恐れずに言うと、
★試合や大会は、ある意味この「確認作業」に過ぎない。「成長確認作業」です。
★別の言い方をすると「(練習の成果を見せる)発表会」と言ってもいいと思います。
練習試合はもとより、本番の試合・大会も基本的には同じと考えます。
「どこまで技術が到達しているか」
「練習が間違ってたり横道にそれていたり非効率になっていたりしないか」
を確認する作業に過ぎない、と捉えています。
勝利に執着しないわけではない。モチベーションを上げるために、必要なケースもあります。
ただ、目先の勝ち負けに一喜一憂したり、小手先の戦術で勝ちに行ったりするのではなく、
「ごくごく自然に勝利をもたらす」ような練習(個々の技術習得)をする、ということをより重要視する、ということです。
★練習重視・準備重視
「本番(試合)であたふたする」
「大した練習もしていないのに“勝ちたい”という」
「大した練習もしていないのに“ベンチで指導者がギャーギャー怒鳴る”」
⇒凄く凄くかっこ悪い!
小学生くらいの子は特に、「練習」「基礎基本(個人技術)」を重要視すべきです。将来につなげるために。。
「練習へ取り組む(努力する)姿勢」とか「頑張り方」とか
「本当の“頑張る”と“頑張ってるつもり”の違い」とかも含めて、学んでおくことは、
将来につながると思っています。
そもそも「小学生特別ルール」でバレーをやるのはたかだか数年。その先のバレー人生のほうが遥かに永いんです。
細かいチーム戦術なんかは、そういうところで学び、経験すればいい。
この先、どんな戦術をやるとしても、対応できるような基礎技術を、個々の高いスキルを
身につけておくことが、今は大事だと思うんです。
・PDCA(PDC)サイクルにちょっと似ていると思います。
P:練習計画
D:練習
C:試合 …>これが僕の言う、いわゆる「(成長)確認作業」
A:試合内容の検証
※「結果」は検証対象の一部に過ぎない。あくまで「内容(プロセス)」を重点的に検証する。
※言い方を変えると、「結果」とは、単なる「勝ち負け」だけではなく、「練習の成果としてのあらゆるもの」を指す。
◆cielバレー塾
http://www.npo-jcp.org/ciel/