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前回、『組織には、「変えてはいけないもの」と「変えていくべきもの」がある。…』と書いた。
これも言われてみればしごく当然のことかも知れない。
しかし私たちは、えてして、
「変えてはいけないもの」を忘れてしまったり、
「変えていくべきもの」なのに、なかなか変えれず、固執してしまったり、
ということをやってしまう。
ではなぜ、「変えてはいけないもの」と「変えていくべきもの」を混同してしまうのか。
「手段」ほど、目の前で常に起こる。いつも目の当たりにしている。
だからこそ、そこにばかり目が行きがちになる。
「過去の栄光」とか「成功体験」などがありでもしたら、尚更その方法に頼ってしまう。
外部環境が変わろうとお構いなく、それに縛られてしまう。「これをやればうまくいった」「これが正しかった」
同じやり方のほうが「楽」ということもある。過去のやり方をぶち破って新しいことをするのはエネルギーがいる。
それでついつい過去のやり方に固執してしまう。「ずっとこれでやってきたんだから」と、正当化しようとする。
一方で、「目的」は、普段は目に入らない。だから忘れがちになる。
どんな世界でも、成功した人・一流の人の話を聞くと、共通しているのは
この「目的」がブレない。常に意識に置いて行動している。
よく「目的を紙に書いて、見えるところに貼る」ということをしている人も多い。
これは、「つい忘れてしまう」という弱さをちゃんと自覚し、それを防ぐためである。
「手段・方法」に関して、何を「変えるべきなのか」、何を「変えざるべきなのか」。
これは目的・信念・理念に照らせば、自然と答えは見えてくる。
しかし目の前のことしか見えていないと、判断を誤る。ブレてしまう。
車の運転と同じ。近くばかりを見ていたら、フラフラしてしまう。
迷ったら、困ったら、とにかく立ち返る。「なぜ、何のために、どんな想いで」これをやっているのか。
僕自身“弱い”ので、特に意識して心掛けている。。
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