今回は「貧血(スポーツ貧血)」についてです。


◆貧血とは(種類とその原因)

(1)出血性貧血:体から血液そのものが失われる。
(2)溶血性貧血:体内で赤血球が破壊される。
(3)鉄欠乏性貧血:酸素を運搬するヘモグロビンの働きに必要な鉄分が不足する。
(4)再生不良性貧血:赤血球をつくる能力が低下する。

このうち、スポーツで引き起こされる貧血(いわゆるスポーツ貧血)は、

(2)溶血 と(3)鉄欠乏 の2つです。


◆発症しやすいケース

○夏、発汗量が増えるシーズン  →(3)鉄欠乏

○バレーボールなど、足底へ繰り返し衝撃がかかるスポーツをする →(2)溶血(行軍血色素尿症)


◆症状

めまい、食欲不振、頭痛、動悸、息切れ、顔面蒼白、まぶたの裏が白くなる、爪の変形、

何となくダルい(全身倦怠感)、足がもつれる、動悸が激しい、軽い練習でも息が上がる(疲れやすい)、

ボーッとして集中力が低下する、など。


→いくら練習しても効果が上がらない、身体に負担をかけることで逆にマイナスになる、ということに。

 一見「サボり」と見えるものが、実はこういうところに原因があるケースもあるんですね。

 「本人はやる気満々だけど、身体がついていかない」、ということです。。

 こういうところで、子どもの、選手としての可能性を狭めてしまうのは避けたいですよね。



◆対策

日常生活においては「鉄欠乏」を、長時間運動時においては「溶血」を意識することが大事なようです。

貧血症状が既に出ている場合は、鉄剤の服用なども必要になってきますが、

ここでは特に「鉄欠乏の予防」について書いておきたいと思います。

普段の食事において、「たんぱく質」と「鉄分」をしっかり摂ることですね。

これは「溶血」の予防にもつながります。

この2つの栄養素からヘモグロビンが作られます。つまり片方だけではダメだということです。


○鉄分を多く含む食品

 レバー(特に豚レバー)、豆腐製品、貝類(アサリ、シジミ等)、ほうれん草、ひじき、切り干し大根など。

たんぱく質を多く含む食品

 肉、魚、卵、大豆製品、牛乳・乳製品など。


特に成長期の運動選手では、血液を作る以外に、身体づくり(筋肉・骨格など)にも使われますので、

より多く摂ることが必要になります。



…皆さんからの補足などありましたらぜひ教えてください!


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