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前回に続き、『上達』について、今回はコーチ(指導者)の視点で書いてみたいと思います。
●「コーチ(指導者)の視点」
コーチ(指導者)は、ある選手の成長・上達度合いを見るとき、周りの選手(子供)と比較してしまうことがあります。
こう書くと、「そんなこと絶対ない」という声が聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか??
無意識に、他人と比較してしまっていることはありませんか?
理屈の上では分かりきったことですが、あえて書きます。
あくまで、「選手(子供)本人なりに」成長できていればいいんです。
なかなか結果が出ない選手(子供)も、指導者(コーチ)が焦ってはいけません。
「昨日より今日、今日より明日」ちょっとずつでもいい。成長できているかどうかが大事です。
他人(他の選手・子供)と比較していいのは、いわゆる“精神論”の部分だけだと思います。
「あの子はあきらめずにボールを追っている」「あの子はいつも精一杯声を出している」などでしょうか。
(たとえばこのときは、「声の大きさ」を比較するのではありません。本人なりに、どれだけ精一杯出そうとしているか、を
見てあげることが大事でしょう。)
要は、「やろうと思えば誰でもできること」を、サボらずしっかりやっているかどうか、という点に関しては、
比較しても良いと考えます。
しかし一方で、(原則として)技術的なこと、結果的なことを比較してはいけません。
(これも個人差があったり、ケースバイケースだったりしますが、あくまで原則は比較すべきでない、ということです)
「このプレーは、あの子はできたのになぜお前はできないんだ!」とか。。
また、それを「センス」という言葉で片付けるのもどうかと思います。
確かに子供によって得意・不得意があり、すぐできる子・時間がかかる子がいるのも事実です。
しかし、それぞれの子供によって、その子に合った教え方があるんだと思います。
もし「覚えの悪い子」「なかなかできない子」がいたとしたら、その子には、その教え方が合わない、と考えるべきです。
「この子にはもっと別の教え方をしなければ」とか、指導者側の責任として考えるべきことです。
それを「この子はセンスがないから」「覚えが悪いから」で片付けてしまうのは、指導者の怠慢です。
選手(子供)1人1人の成長・上達を見つめつつ、その時々に最適な指導をすることが
指導者のごく当たり前の義務のような気がします。
皆さんはどう思われますか?
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