「上達」ということについて、「選手(子供)の視点」と「コーチ(指導者)の視点」で考えてみたいと思います。

まず今回は、「選手(子供)の視点」における「上達」についてです。
次回、「コーチ(指導者)の視点」で書きます。

ごくごく当たり前のことを書きます。「そんなこと分かりきっている」ということを書きます。

そんなことをなぜ書くか、というと、そんな当たり前のことが、なかなかできていない選手&指導者が多いと感じるからです。

というわけで、以下、自戒もこめて書いてみました。



●「選手(子供)の視点」

ズバリ「意識」の問題です。「意識」次第で、「上達」のスピードが変わります。

「意識」には、2つの段階があるかな、と思います。

<A>そのプレーの正しいイメージ(フォームや動きなど)を思い描いて、それに近づける努力をする、という「意識」

<B>そのプレーが、実際のゲーム・本番でどう活用できるかをイメージしてプレーする、という「意識」

僕は、この2つ、両方が大事だと思います。


<A>は、プレー自体を正確にできることです。

「意識」というと、ちょっと堅苦しく感じるかも知れません。選手(子供)によっては、考え過ぎて身体が動かないようなケースもあるかも知れません。

そういう場合は、「右腕がこうで。。足がこうで。。」と1つ1つ理論的に考えるのではなく、全体をイメージとして捉えるほうがいいでしょう。

方法としては、「他の選手(そのプレーが上手な選手)を真似る」「自分がうまくできたときのプレーを思い浮かべて再現する」などでしょうか。

その時々で(或いは選手個々の特性によって)、「細かい部位」と「全体イメージ」をバランスよく「意識」してプレーすることが大事かな、と思います。


<B>は、そのプレーを本番で再現できることです。

本番でそのプレー(練習の成果)を発揮するためには、<A>だけでは不十分です。

いや、正確に言うと、<A>だけでも、本番でもある程度できるようになりますが、

より高い成果や効率を考えると<B>が不可欠でしょう。

練習では、いわゆる「部分練習」というものをします。たとえば「レシーブ練習」「アタック練習」などです。

しかし、実際のゲームでは、それらは単独で存在・発生するわけではありません。複合的に発生します。

つまり、「レシーブ練習」するときも、次のトス・アタック・…などなどをイメージ(意識)して練習することが重要だということです。

「練習のための練習」も、時には必要だと思いますが、基本的にはこうした「本番をイメージした練習」は絶対不可欠でしょう。

「全体練習」自体をすることももちろん大切ですが、

「部分練習」をするときも、「意識」の中では「全体練習」のつもりで練習する、ということがとても大切だと思います。



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